森のくまさん替え歌騒動の全真相|パーマ大佐著作権問題と世代別歌詞

森のくまさん替え歌騒動の全真相|パーマ大佐著作権問題と世代別歌詞

森のくまさん替え歌騒動の全真相|パーマ大佐著作権問題と世代別歌詞の全貌を分かりやすくまとめてご紹介します。

騒動の発端は、2016年12月7日にユニバーサルミュージックからリリースされたピン芸人・パーマ大佐のメジャーデビューシングル『森のくまさん』でした。ウクレレを演奏しながら「ある日 森のなか くまさんに 出会った」というおなじみのフレーズの合間に、「ひとりぼっちの私を 強く抱きしめた」「お嬢さん お逃げなさい」といったシュールなストーリーを挟み込むリズミカルなネタは、若者を中心に大きな話題を呼びました。

しかし発売から間もない2017年1月、事態は急変します。1972年にNHK『みんなのうた』などで広く知られることとなった日本語訳詞の著作者である馬場祥弘氏(当時84歳)の代理人弁護士が、著作権侵害を理由にCDの販売差し止めやインターネット上での動画削除、慰謝料請求を求める警告書を送付したことが大々的に報じられました。

この報道に対し、当初ネット上では「アメリカ民謡だから著作権フリーではないのか」「JASRAC(日本音楽著作権協会)の許諾は取っていたはずでは」といった困惑の声が広がりました。しかし、問題の本質は財産権としての著作権ではなく、著作者が作品の同一性を保つ権利である著作者人格権(同一性保持権)の侵害にありました。

パーマ大佐側およびレコード会社はJASRACを通じて正規の利用手続きを踏み、メロディに関する著作権利用料の支払い手続きを行っていました。ところが、原曲のアメリカ民謡(パブリックドメイン)に独自の日本語詞をつけた馬場氏の訳詞は、法的に立派な「二次的著作物」として保護されます。訳詞者の許可なく勝手に歌詞を改変したり、間に別のフレーズを挿入して世界観を変えたりする行為は、著作者人格権を侵害する重大なリスクを孕んでいたのです。

佐々木 一輝
著者

佐々木 一輝

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。