ベルギーとドイツの国旗違いは?見分け方と似ている理由の真相

ベルギーとドイツの国旗違いは?見分け方と似ている理由の真相

ベルギーとドイツの国旗違いは?見分け方と似ている理由の真相について詳しく解説いたします。最新の情報をお届けします。

色のルーツが異なるだけでなく、縞の方向性にも当時のヨーロッパ政治思想が色濃く反映されています。特にベルギー国旗の「縦縞」への転換と、アスペクト比の謎には、国旗研究者(ベキシロロジスト)の間で語り継がれる興味深い経緯があります。

当初は「横縞」だったベルギー国旗

意外な事実として、1830年の独立革命勃発当初、ベルギー国旗は「横縞」でした。上から「赤・黄・黒」の順で配された横縞の旗がブリュッセル市庁舎に掲揚されていた記録が残っています。

では、なぜ縦縞に変更されたのか。最大の要因はフランス革命の影響です。当時、絶対王政を打破し自由と平等の象徴とされたフランスの「青・白・赤」のトリコロールは、すべて縦縞でした。独立を果たしたベルギー臨時政府は、自国が自由の闘争によって勝ち取られた立憲国家であることを国際社会に示すため、フランス式に倣ってストライプを縦方向に回転させました。

さらに、隣国オランダの国旗(赤・白・青の横縞)との混同を徹底的に避けるという現実的な識別要求も重なり、1831年1月に制定された憲法第193条により、竿側から「黒・黄・赤」の縦縞旗が正式に確立されたのです。

国旗比率13対15の真相|なぜ正方形に近いのか?

世界の国旗の大半は「2:3」または「1:2」という横長の比率を採用しています。しかし、ベルギー憲法の原典に基づく公式比率は「13:15」という、極めて正方形に近い特殊なアスペクト比となっています。

この数値の真相について、ベルギー王立陸軍歴史博物館などの研究資料によると、制定当時の行政的混乱と軍旗のサイズ規格が影響したとされています。独立直後の緊迫した情勢下で、部隊章や市街戦用の軍旗として裁断された布の寸法(縦2.6メートル×横3.0メートル)がそのまま書類上の基準として定着してしまい、約0.867という特異なアスペクト比が残存することになりました。

現在でも、王宮や公式政府庁舎に掲揚される正式な公用旗にはこの「13:15」が厳格に適用されています。ただし、国際会議や民間市場、船舶旗などでは国際的な規格調和を図るため、慣例的に「2:3」の比率で印刷・縫製された国旗の使用が容認されているのが実情です。

斉藤 蓮
著者

斉藤 蓮

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。