マルちゃん正麺まずい説の真相!生麺製法の秘密と人気レシピ検証

マルちゃん正麺まずい説の真相!生麺製法の秘密と人気レシピ検証

マルちゃん正麺まずい説の真相!生麺製法の秘密と人気レシピ検証に関する専門家の意見を丁寧に解説いたします。

かつて袋麺といえば、蒸した麺を油で揚げる「油揚げ麺」が市場の9割以上を占めていました。特有の香ばしさやジャンクな旨味はあるものの、ラーメン専門店の生麺とは明確に一線を画す「即席の味覚」として認知されていたのが実情です。その常識に風穴を開けたのが、東洋水産(マルちゃん)が5年以上の歳月と巨額の開発費を投じて完成させた「生麺うまいまま製法」でした。

従来のノンフライ麺は、熱風乾燥のプロセスで麺の組織が収縮し、気泡が抜けて硬くなったり、湯戻りの際に芯が残ったりする弱点がありました。同社の開発チームが挑んだのは、「一度生の麺を切り出し、生の風味を残したまま熱風乾燥させる」という前代未聞のアプローチです。特許登録(第5153835号ほか)されたこの技術は、麺の表面と中心部で水分のグラデーションを保持したまま乾燥させるため、お湯に入れた瞬間に生麺特有の滑らかな口当たりと力強いコシが同時に蘇ります。

2011年11月の発売初年度、わずか1年足らずで2億食を完売し、日経トレンディのヒット商品番付上位を席巻した事実は、日本の食品産業史に残る事件でした。従来の「保存食としての即席麺」から「家庭で専門店クオリティを再現するデイリーグルメ」へと、消費者の認識を根底から転換させた原点がここにあります。

高橋 健太
著者

高橋 健太

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。