カメラで写真を撮る際、仕上がりの明るさをコントロールする露出設定の基本は、以下の3つの要素の掛け合わせによって成り立っています。
- 絞り(F値):レンズの開口部の大きさを調整し、一度に通る光の量をコントロールする。数値を小さくする(F1.4〜F2.8など)と光が多く入り背景が大きくボケ、数値を大きくする(F8〜F16など)と光が減り全体にピントが合う。
- シャッタースピード:センサーが光を取り込む時間の長さを調整する。高速シャッター(1/1000秒など)は動く被写体を静止させ、低速シャッター(1/2秒など)は光の軌跡や被写体の動きをブレとして表現する。
- ISO感度:センサーが受け取った光を電気信号として増幅する度合い。数値を上げる(ISO3200〜6400など)と暗い場所でも明るく写せるが、高感度ノイズ(ざらつき)が発生しやすくなる。
写真撮影における適正露出とは、撮影者が意図した通りの理想的な明るさのことです。光の量が多すぎて画面全体が白く飛んでしまう状態を露出オーバー、逆に光が足りずに黒く潰れてしまう状態を露出アンダーと呼びます。
かつてのフィルム撮影では、露出の過不足を避けるために正確な写真の露出計算(EV値:Exposure Valueの算出)が必須であり、撮影現場では専用の露出計を用いて被写体周辺の照度(入射光)や反射光を計測していました。現代のデジタルカメラには高度なTTL(レンズ通過光)測光機能が内蔵されており、露出計の使い方は「スタジオライティングで複数灯の比率を測るプロの現場」など限定的なシーンに特化しつつあります。