元夫のボブ・リンチの経歴を振り返ると、アメリカ西海岸のアンダーグラウンドカルチャーを色濃く反映した人物像が浮かび上がります。結婚当初はロックバンドのギタリストとして音楽活動に没頭しており、定職に就かず夢を追う生活を続けていました。その後、家庭を支えるために一念発起し、現地の専門課程を経て看護師(ナース)の資格を取得。医療従事者として勤務していた時期もありました。
しかし、本質的なアーティスト気質や自由を愛するライフスタイルは生涯変わることがなく、安定したキャリアの継続よりも自己表現や趣味を優先する傾向が強かったとされています。野沢直子が毎年夏に単身帰国して日本のテレビ番組や舞台で精力的に稼ぎ、アメリカの生活費や子供たちの教育費を賄うという生活構造が30年近く定着していました。
野沢直子の旦那の年齢に関して、ボブ氏は野沢直子と同世代であり、60代を迎えるにあたって互いの健康状態や老後設計に対する考え方の違いも顕著になっていきました。「夫の面倒を見続けるだけの老後」に対する心理的抵抗感が、野沢直子の背中を押した大きなファクターであったことは間違いありません。