新生児のおむつ替えは1日に10回から15回にも及びます。生後間もない時期の便は母乳やミルク由来の「ゆるゆる便(泥状・水様便)」であり、酸性度が高く皮膚への刺激物質を多く含んでいます。産院の現場で助産師が口を揃えて「新生児期こそシートの厚みと水分量に妥協してはならない」と指摘する背景には、明確な皮膚科学的根拠が存在します。
日本小児皮膚科学会などの研究データでも示されている通り、赤ちゃんの角質層はわずか約10〜15マイクロメートルと極めて薄く、物理的な「こすり拭き」によって角質細胞が容易に剥離します。水分量が少ない薄手のシートを使用すると、こびりついた便を物理的な力で擦り落とすことになり、微小な傷から炎症が発生して新生児のおむつかぶれを急速に悪化させます。
助産師が厚手・高水分タイプを推奨する決定的な理由は、シートに含まれる水分を便になじませ、「水分で汚れを浮かせて吸い取る」という洗浄に近いアプローチを可能にする点にあります。シート自体に厚みとクッション性があれば、保護者の指先の圧力が赤ちゃんの肌にダイレクトに伝わるのを防ぎ、最小限のストロークで清潔を保つことができます。