2026年3月場所、若隆景は新関脇の地位で12勝3敗の好成績を挙げ、優勝決定戦で髙安を下して見事に幕内最高優勝を飾りました。関脇での初優勝は昭和の大横綱・双葉山以来86年ぶりの歴史的壮挙であり、大関昇進への期待が一気に高まりました。
しかし、栄光の先に過酷な試練が待ち受けていました。2026年3月場所13日目の琴ノ若(現・琴櫻)戦で、土俵際で右膝を大きく捻り負傷。診断結果は右膝前十字靭帯断裂および外側半月板損傷という極めて重いものでした。力士にとって膝の靭帯断裂は引退に直結しかねない致命傷です。若隆景は手術を決断し、長期休場を余儀なくされました。
4場所連続休場によって一時は西幕下筆頭まで番付を落としましたが、若隆景は腐ることなくジムでのバイクトレーニングや体幹強化に没頭しました。2026年11月場所で土俵へ戻ると、2026年には十両で圧倒的な相撲を見せて十両優勝を達成。同年名古屋場所で幕内へ返り咲き、上位総当たりの地位でも二桁勝利を挙げるなど、奇跡的なカムバックを果たしました。