生活習慣の工夫や快眠グッズの導入を試みても一向に改善せず、日常生活に著しい支障が出ている場合は、単なる夜更かしや怠慢ではなく、医療機関での診断が必要な疾患が隠れている可能性があります。
代表的な疾患の一つが、中高生から若年層に多く見られる起立性調節障害(OD)です。自律神経の調整機能が乱れ、起き上がった際に血圧が急激に低下して脳血流が不足します。主な症状として、以下のような特徴が見られます。
- 朝どうしても起き上がれず、無理に起きると激しいめまいや立ちくらみ、頭痛がする
- 午前中は倦怠感が強く思考がまとまらないが、夕方から夜にかけては元気になり活発に動ける
- 動悸や吐き気があり、長時間の起立姿勢を維持できない
起立性調節障害のほかにも、体内時計の周期が夜型へ著しくズレて固定化してしまう睡眠・覚醒相後退障害や、睡眠中に呼吸が止まり深い眠りが阻害される睡眠時無呼吸症候群(SAS)、日中に耐えがたい眠気が生じるナルコレプシーなどの過眠症が存在します。著しい体調不良を伴う場合や、昼夜逆転が何ヶ月も戻らない場合は、自己判断で無理を重ねず、睡眠外来や心身医学科などの専門医を受診することが重要です。