ネット上の掲示板やSNSでは、時折「ガストのスープバーはただの色のついたお湯」「具がまったく見当たらない」といったネガティブな評判が散見されます。しかし、現場のオペレーションと利用実態を丹念に観察すると、そこには明確な物理的理由とタイミングの問題が存在することが分かります。
最大の原因は、スープウォーマー(保温寸胴)の構造にあります。ワカメ、溶き卵、刻み玉ねぎ、コーンなどの具材は、比重の関係でどうしても寸胴の底に沈殿しやすい性質を持っています。直前に他の利用者が上澄みだけをすくって行った後や、ピークタイムで補充直後の撹拌が不十分なタイミングに遭遇すると、表面には具がほとんど浮いていない状態が生じてしまいます。
実際に店舗スタッフへのヒアリングや現場観察を行うと、おたま(レードル)を底まで沈め、下から円を描くように2〜3回ゆっくりかき混ぜてからすくい上げることで、驚くほどたっぷりの具材がカップに入ることが実証されています。「まずい」という感想についても、長時間の保温によって水分が蒸発し塩分濃度が上がってしまった時間帯や、逆に混ぜずに薄い上澄みを飲んでしまったケースが大半を占めています。