場所の前置詞におけるatとinの使い分けは、対象とする場所の物理的な大きさだけで決まるわけではありません。「話者がその場所をどう見ているか」という視点(プロファイリング)が決定打となります。
代表的な例が、駅や空港、カフェなどの施設です。英語学習者の間で頻出の疑問である「at the station」と「in the station」の違いを検証してみましょう。
「I'll meet you at the station.」と言った場合、駅を路線図上の「待ち合わせ地点(点)」として捉えています。改札口の前なのか、駅前広場なのかは問題ではなく、移動ルート上の合流ポイントとして駅を指定しています。
一方、「It's raining, so wait for me in the station.」と言った場合、雨宿りができる「駅舎という建物の内部(立体空間)」にいることを指示しています。外ではなく壁と屋根に囲まれた空間の中にいることが強調されます。
都市や国規模の広大な場所を指す場合は、境界線を持った広がりとして認識されるため、通常は「in Tokyo」「in Japan」のようにinを用います。ただし、世界一周の飛行ルートなどを説明する文脈では、東京を航路上の1つの経由地点と見なして「We stop at Tokyo on the way to Sydney.」と表現されるケースもあります。