S&P日本国債格付けの現在地と真相|格下げリスクと財政悪化の盲点を徹底追究! 読者が気になる 情報と解説を凝縮して配信します。
日本国債の立ち位置を客観的に把握するためには、S&Pだけでなく米ムーディーズ・インベスターズ・サービス(Moody's)、英米系フィッチ・レーティングス(Fitch)を含めた世界3大格付け機関の評価を横断的に比較する必要があります。
主要先進国(G7各社および主要国)の最新ソブリン格付けデータを整理した以下の比較表をご覧ください。
国名S&P格付けムーディーズ格付けフィッチ格付け編集部の分析・位置づけドイツAAA(安定的)Aaa(安定的)AAA(安定的)憲法上の借入規制(債務ブレーキ)による最高峰の財政規律アメリカAA+(安定的)Aaa(陰の弱含み)AA+(安定的)基軸通貨ドルを有するが、政治的対立と財政赤字拡大でAAA剥奪済イギリスAA(安定的)Aa3(安定的)AA-(安定的)成長力鈍化とインフレ対応に苦慮するもAA級を維持フランスAA-(安定的)Aa2(安定的)AA-(安定的)財政赤字削減目標の未達により、近年S&P等から相次ぎ格下げ日本A+(安定的)A1(安定的)A(安定的)G7内ではイタリア(BBB級)の上、英米仏独の下に位置するイタリアBBB(安定的)Baa3(安定的)BBB(安定的)高水準な債務比率と構造的な低成長により投資適格の最低水準付近
表から明らかなように、3大格付け会社における日本国債の格付け序列はほぼ一致しています。S&Pの「A+」、ムーディーズの「A1」、フィッチの「A」はいずれも同等の信用力レンジ(シングルA相当)を示しています。世界第4位のGDP規模を誇りながら、ソブリン格付けにおいて日本は、チリやイスラエル、サウジアラビアと同等のグループに分類されているのが冷厳な現実です。