松下政経塾の入塾試験は、一般的な企業の採用面接や公務員試験とは一線を画す。筆記試験の成績が良いだけでは、決して合格ラインには届かない。創設者・松下幸之助が重んじた「素直な心」や「強い志」といった、数値化できない人間性が徹底的に見極められる。
数日間に及ぶ合宿選考では、集団行動における協調性や、極限状態での判断力が試される。ここでは、学歴や職歴といった肩書きは一切通用しない。むき出しの人間性と、社会をどう変えたいかという熱量だけが評価の対象となるため、受験対策本を丸暗記したような志願者は次々と脱落していくことになる。