電通時代、上司の紹介で出会ったのが、当時、父である安倍晋太郎外相の秘書官を務めていた安倍晋三氏だった。最初のデートで、晋三氏は彼女に一目惚れしたという。昭恵さん自身は、当初「真面目で少し堅い人」という印象を抱いていたが、彼の誠実さとユーモアのセンスに惹かれていくまでに時間はかからなかった。
1987年、二人は多くの政財界関係者に見守られながら結婚式を挙げた。政略結婚のような側面を持たされがちな政治家の結婚において、二人の関係はどこか恋人同士のような初々しさを保ち続けていた。昭恵さんが見せる天真爛漫な笑顔は、常に緊張感にさらされる若き政治家にとって、最大の救いだったに違いない。