鴨頭嘉人氏の活動を追う上で避けて通れないのが、全国に約7万社の会員企業を持つ一般社団法人「倫理法人会」との結びつきです。検索で「宗教」と結びつけられる実質的な根拠の多くは、この団体との関係に起因しています。
鴨頭氏は独立直後、自らがどん底にあった時期に倫理法人会と出会い、その教えによって救われたと自著やYouTubeで公言しています。全国各地の「モーニングセミナー」に講師として数千回以上登壇し、普及拡大に貢献した実績から、法人会内でも極めて著名な広告塔的存在となりました。
倫理法人会は、戦後に丸山敏雄氏が創始した「純粋倫理」をベースに、経営者の心のあり方や道徳教育を推進する文部科学省所管の一般社団法人です。法的には宗教法人ではありません。しかし、早朝6時台から「万人幸福の栞」を斉読する儀礼的なスタイルや、親や先祖への感謝・夫婦和合を重視する精神主義的なアプローチは、一般的な企業研修と大きく異なります。この独特な規律と精神性が世間一般の「宗教的イメージ」と重なり、「鴨頭嘉人=倫理法人会のトップ=宗教団体の関係者」という誤解の連鎖を生み出す構造になっています。