K-POP出身のアイドルが俳優へと移行する際、多くの場合は「演技力不足」や「ファンダム頼みのキャスティング」という厳しい世論に直面します。しかし、クォン・ユリが辛口で知られる韓国の視聴者層から確固たる信頼を獲得できたのは、地道な現場主義と徹底した基礎力構築があったからです。
特に転換点となった2026年のドラマ『ポッサム』では、伝統的な韓服(ハンボク)を優美に着こなし、王女としての気品と過酷な運命に立ち向かう芯の強さを繊細な目の演技で表現しました。時代劇特有の重厚なセリフ回しを完璧にマスターしたユリに対し、現場の演出陣は「発声の響きと感情のコントロールがずば抜けている」と絶賛の声を寄せました。
さらに彼女は、小劇場での演劇『アンリおじいさんと私』にコンスタントに出演し、観客の生の声と直面しながら舞台演技の基礎を磨き直すという選択をしています。華やかなスター街道に安住せず、泥臭い努力を積み重ねてきた姿勢こそが、2026年代後半の今、彼女を主演女優として輝かせている最大の原動力です。