アイドル的人気にとどまらず、上村さんは日本女子フリースタイルスキー界の歴史を次々と塗り替えていきました。オリンピックには1998年の長野から2014年のソチまで5大会連続出場。長野7位、ソルトレイク6位、トリノ5位、バンクーバー4位、ソチ4位と、出場したすべての大会で入賞を果たすという驚異的な安定感を誇りました。
特に圧巻だったのは2007-2008年シーズンです。モーグル・ワールドカップで日本人初となる怒涛の5連勝を達成し、種目別年間総合優勝という金字塔を打ち立てました。さらに2009年の世界選手権では、シングル・デュアルモーグルの2冠を達成。名実ともに世界の頂点へと君臨したのです。
バンクーバー五輪での「なんで一段一段なんだろう」という涙のインタビューは、多くのファンの胸を打ちました。妥協を許さず雪山と向き合い続けたそのアスリート精神こそが、彼女が今なお国民から深く愛され続ける最大の理由です。