住宅周辺で見つかるカメムシの卵は、産卵した種によって色や形状に明確な特徴があります。共通しているのは、「1ミリ前後の樽(タル)型」をしたカプセル状の卵が、整然と隙間なく幾何学的に配列されている点です。代表的なカメムシの卵の特徴を把握しておくことで、周辺に潜む成虫の種類やリスクを正確に判定できます。
住宅地で最も頻繁に目撃されるのがクサギカメムシの卵です。直径約1ミリ強の白〜薄緑がかった淡い球形・樽型をしており、網戸や壁面、洗濯物のシワなどに正確に28個前後が円形または楕円形に密集して産み付けられるという極めて特異な習性を持っています。一方、植物や果樹の近くで多く見られるチャバネアオカメムシは鮮やかな黄緑色の卵を14個前後の単位で産卵し、孵化が近づくと頂部が褐色に変化します。黒褐色の粒が2列に細長く並んでいる場合は、マメ科植物を好むマルカメムシの卵です。