日本人が英語で「お大事に」を伝えようとするとき、真っ先に思い浮かぶのが「Take care」と「Get well soon」の2つです。しかし、この2つのフレーズが持つ本来のニュアンスの違いを正しく把握していないと、意図しない温度差を生んでしまいます。
「Take care」は、本来「自分を大切に」「気をつけてね」という意味合いを持ちます。日常会話では「See you, take care!(じゃあね、気をつけて)」のように、別れ際のカジュアルな挨拶として頻繁に使われます。そのため、明らかにインフルエンザや高熱で苦しんでいる相手に対して、単に「Take care.」とだけ返すと、「体調不良を軽く受け流された」という印象を与えかねません。
一方の「Get well soon」は、明確に「早く良くなってね(病気からの回復)」を願う言葉です。風邪を引いた同僚や発熱で寝込んでいる友人に対して直接的に響くため、体調不良への気遣いとしては「Take care」よりもはるかに適切です。ただし、相手が命に関わる重篤な疾患や長期療養を要する病気である場合、「soon(すぐに)」という語が心理的プレッシャーになる恐れがあるため、別の配慮ある表現を選ぶ必要があります。