ふたりの出会いは、あおい輝彦が初代ジャニーズ解散後、ソロ歌手・俳優として本格的な軌道に乗り始めた1970年代初頭にさかのぼります。仕事現場を通じて知り合ったふたりは、互いの実直な人柄とプロフェッショナリズムに惹かれ合い、急速に距離を縮めていきました。
そして1972年、あおい輝彦が24歳、紀子さんが同年代の若さで電撃結婚を発表します。当時の男性トップアイドル・若手実力派俳優にとって、20代前半での結婚は極めて異例の決断でした。ファンや芸能マスコミの間には激震が走りましたが、あおい輝彦は自らの信念を貫き、生涯の伴侶として彼女の手を取ったのです。
結婚後のあおい輝彦は、1976年の映画『犬神家の一族』での犬神佐清役の好演、1977年の大ヒットシングル『Hi-Hi-Hi』、さらには1988年から12年間にわたり務めた『水戸黄門』の助さん役など、俳優としての黄金期を次々と築き上げました。この飛躍の背景には、常に家庭という盤石な安全地帯を守り続けた紀子さんの存在があったことは疑いようがありません。