山崎樹範を語る上で、ラジオ番組『SCHOOL OF LOCK!』(TOKYO FM系)での「やましげ校長」としての功績を外すことはできません。2005年の番組立ち上げから2010年の退任までの5年間、初代校長として深夜の生放送で全国の10代リスナーと真摯に向き合い続けました。
当時のラジオ業界において、大人が上から目線で若者を教え導くスタイルが一般的だった中、やましげ校長はリスナーと同じ目線に立ち、ときには本気で涙を流し、ときにはリスナーの不条理な現実に怒りを露わにしました。「不器用でもいい、生きているだけで素晴らしい」というメッセージは、多くの孤独な若者の救いとなりました。
放送作家や制作スタッフが明かす当時の裏話によると、生放送が終わった後もリスナーから届く膨大な掲示板の書き込みや手紙を真剣に読み込み、時間ギリギリまで返信の言葉を考えていたといいます。この時期に培われた「相手の感情を受け止め、飾らない言葉で返す」という姿勢は、その後の俳優としての演技の深みにもダイレクトに繋がっています。