泊港漁市場を利用するにあたって、事前に把握しておくべき重要な盲点と、ネット上で誤解されがちな事実がいくつか存在します。
第1の誤解は、「沖縄の魚は淡白で大味だから美味しくない」という古い固定観念です。確かに熱帯性の白身魚(イラブチャーなど)は身質が柔らかく、刺身よりもマース煮(塩煮)や唐揚げに適した魚も多く存在します。しかし、マグロ類に関しては完全に別格です。沖縄は日本屈指の生マグロ基地であり、冬場の本マグロ(クロマグロ)から春・夏にかけてのキハダ、秋のメバチと、1年を通じて常に旬の生マグロが水揚げされています。大味どころか、冷凍焼けやドリップによる水っぽさが一切ない極上の赤身を年間通して味わえます。
第2の盲点は、「夕方に行っても品揃えは期待できない」という点です。営業終了時刻は17時と記載されているものの、鮮魚店や仲卸は生鮮品を翌日に持ち越さないため、14時〜15時を過ぎると売り切りセールに入り、商品が急速に姿を消していきます。夕方に訪れて「棚がガラガラで何もなかった」と後悔しないためにも、午前の早い時間帯を行動計画に組み込むことが不可欠です。
第3の盲点は、市場内の支払い手段です。2026年現在、キャッシュレス決済を導入する店舗は増えているものの、小規模な仲卸や個人店では依然として「現金払いのみ」を貫いているブースも残っています。数百円単位の刺身パックやお惣菜をスムーズに買い歩くためにも、小銭や千円札をある程度手元に用意しておくのが無難です。