長年ネット上で議論されてきたのが「ツナ缶のオイルは太るから捨てるべきか、それとも使うべきか」という問題です。ヘルシー志向から油を完全に絞って廃棄する人も少なくありませんが、調理科学と栄養学の観点からは明確な損失が生じています。
ツナ缶のオイルには、マグロやカツオの身から溶け出した旨味成分やDHA・EPAなどの不飽和脂肪酸が豊富に含まれています。油を完全に切ってしまうと、凝縮された旨味の約30〜40%を自ら捨てていることと同義です。
さらに、ピーマンに含まれるβ-カロテンやビタミンEは「脂溶性ビタミン」であり、油と一緒に摂取することで体内への吸収率が数倍に跳ね上がります。余分なサラダ油を足すのではなく、ツナ缶本来のオイルをそのまま調味料として計算に組み込むことこそが、最も理にかなった調理法です。もしカロリーが気になる場合は、油を捨てるのではなく、水煮缶(ノンオイル)を選んだうえで、良質なごま油の風味付けを小さじ1杯だけ補うのがプロの調整法です。