ネット上の掲示板やSNSで「さくらホールは陸の孤島」「遠征難易度が高い」と書き込まれる背景には、武蔵村山市特有の都市交通事情があります。
武蔵村山市は、多摩地域において唯一鉄道駅を持たない市です。多摩都市モノレールの箱根ケ崎方面への延伸構想が事業化に向けて進展しているものの、現時点では鉄道のレールが市域内に敷かれていません。そのため、どれほど最寄りとされる駅であっても、「駅からバスに乗り換えて移動する」というワンクッションが不可避となります。
普段、地下鉄やJRの駅直結ホールに慣れている都市部の来場者にとって、「バスの時刻を調べ、道路渋滞を考慮し、終演後のバス待ち列に並ぶ」というプロセスそのものが「行きづらい」「不便」という強い心理的負担(フリクション)を生み出しているのが真相です。逆に言えば、バスの運行ルートと時間配分さえ事前に掴んでおけば、過度に恐れる必要はありません。