洗面台でドライヤーを握る瞬間から、勝負はすでに始まっている。多くの男性が無意識にやってしまう「根元からガーッと立ち上げる」乾かし方は、面長にとっては逆効果でしかない。頭頂部は上から手のひらで軽く押さえつけるように温風を当て、ボリュームを殺す。逆にサイドは、内側に空気を含ませるように下から指を入れ、ふんわりとした丸みを作る。
スタイリング剤のテクスチャー選びも勝敗を分ける。ツヤ感が強すぎるハードジェルは束感が細くなり、かえって縦のシャープさを際立たせてしまう傾向がある。狙うべきは、マットなクレイワックスや、軽やかなバームだ。手のひらに薄く伸ばしたら、まずは後頭部とサイドから揉み込み、トップは最後に余った油分を表面に撫で付ける程度で十分。最後に耳の上の髪をほんの数ミリ指先で引き出して「横の張り出し」を作れば、3分足らずで理想の黄金比が完成する。