現在の二人は、かつてのお笑い芸人という枠組みを大きく飛び越え、それぞれの才能を完全に開花させています。ブレイク当時と2026年現在の活動状況を客観的な指標で比較してみましょう。
山田ルイ53世:文筆業とラジオで築いた知性派の不動の地位
山田ルイ53世は、優れた言語化能力と批評眼を武器に、一流の文筆家としての地位を確立しました。自身の中学時代の引きこもり経験を描いた『ヒキコモリ漂流記』や、同じ境遇の仲間たちに光を当てた『一発屋芸人列伝』(第24回編集者が選ぶ雑誌記事賞作品賞を受賞)は、純文学やルポルタージュとしても高い評価を受けています。
さらに、2008年から文化放送で放送されている冠番組『髭男爵 山田ルイ53世のルネッサンスラジオ(通称:ルネラジ)』は、ポッドキャスト黎明期から現在に至るまで15年以上続く伝説的な長寿番組です。熱狂的なリスナー(通称:男爵貴族)に支えられ、ラジオ業界では屈指の影響力を持つトップランナーとして君臨しています。
ひぐち君:名誉ソムリエとしてワイン界の重鎮へ
一方、かつて相方の横で「ひぐちカッター!」を繰り出していたひぐち君は、驚くべき変貌を遂げました。持ちネタのワイングラスをきっかけに本格的にワインの勉強を始め、難関として知られる「ワインエキスパート」の資格を取得。その活動の熱意と真摯さが認められ、2020年には一般社団法人日本ソムリエ協会から「名誉ソムリエ」の称号を授与されました。
現在は日本全国のワイナリーを自ら巡り、生産者を応援するアンバサダーとして自治体や業界団体から引っ張りだこです。専門知識に裏打ちされたテイスティング能力と、お笑い芸人ならではの軽妙なトークを掛け合わせたワインセミナーは常に満席を記録しており、単なるタレントの趣味を超えたスペシャリストとして業界内外からリスペクトを集めています。