実際に現地へ足を運ぶと、公式リザルトの数字だけでは見えてこない、手柄山ウインク陸上競技場特有の競技環境と課題が浮かび上がってきます。
まず、競技面で最大の変数となるのが手柄山のすり鉢状の地形と風です。スタンド上段の旗はバックストレート側からホームストレート側へと斜めに吹き降ろす風を示しているにもかかわらず、トラック面では急激に追い風へと収束する現象が頻発します。風速計の針が目まぐるしく変動する中、跳躍選手たちは助走のリズムを崩されぬよう、審判員のフラッグと砂場の風向リボンを神経質に見つめていました。
一方、会場インフラに目を向けると、手柄山ウインク陸上競技場のアクセス面において課題が散見されました。山陽電車の手柄駅から徒歩約10分という立地ながら、大会当日は近隣の運動施設利用者も重なり、第一・第二駐車場は午前8時の段階でほぼ満車状態に達していました。SNS上でも「会場周辺の渋滞でアップ時間が削られた」「子どもを送迎する保護者車両列が道路を塞いでいた」といった実態の声が多数投稿されており、車での来場には事前の計画性が不可欠です。