杵と臼の選び方と手入れの真相|ひび割れ・カビを防ぐプロの技

杵と臼の選び方と手入れの真相|ひび割れ・カビを防ぐプロの技

杵と臼の選び方と手入れの真相|ひび割れ・カビを防ぐプロの技を詳しくリサーチ! 知っておきたい 情報と解説を分かりやすく展開します。

天然木の杵と臼を長持ちさせるための肝は、使い始めの処理と使用後のメンテナンスです。特に新品の臼には木材特有の渋みや樹脂(ヤニ)が含まれており、適切な処置を怠ると餅が黒ずんだり苦味が出たりします。

新品・シーズン初めの「餅つき杵臼のアク抜き手順」

新品の臼を購入した際、または長期間使っていなかった道具を再稼働させる際は、以下のステップでアク抜きを行います。

  1. 臼の中にぬるま湯(または米のとぎ汁)を八分目まで張り、2〜3日間放置します。とぎ汁に含まれる成分が木の余分なアクを吸着します。
  2. 毎日水を入れ替え、水が濁らなくなるまで繰り返します。
  3. 使用前日には熱湯を張り、臼の芯まで熱と水分を行き渡らせます。これにより、使用当日に冷たい臼が熱いもち米の温度を奪うのを防ぎます。

絶対に失敗しない「杵と臼の正しい洗い方」

使用後の洗浄において、最もやってはいけないのが台所用中性洗剤の使用です。洗剤の界面活性剤が木の微細な気孔に染み込み、次回餅をついた際に洗剤臭や成分が餅に移ってしまいます。

洗浄時は、熱湯を注ぎながら硬めのタワシ(パームタワシ推奨)で木目に沿って力強くこすり洗いします。特に臼の内底の角や杵の打撃面は、潰れたもち米が薄い膜となってこびりつきやすいため、徹底的に洗い流す必要があります。金属タワシは木肌を傷つけ、ササクレの原因になるため厳禁です。

完璧な乾燥と「杵と臼の手入れと保管方法」

洗い終わった後は、乾いた清潔な布で徹底的に水分を拭き取ります。その後、直射日光を絶対に避け、風通しの良い日陰で1〜2週間ほどじっくり乾燥させます。地面に直置きすると底面から湿気を吸い上げるため、すのこや角材の上に臼を浮かせ、風が底面を通るように設置するのが鉄則です。

完全に乾いた後は、新聞紙や通気性のある綿布で臼を包みます。新聞紙は適度な調湿効果を発揮し、乾燥しすぎと湿気の双方から木を守ります。ビニール袋での密閉は厳禁です。保管場所は、直射日光が当たらず、年間を通じて湿度変化の少ない北側の冷暗所を選びましょう。

中島 亮太
著者

中島 亮太

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。