婚約指輪を受け取った女性から頻繁に寄せられるのが、「高価な指輪だからこそ、傷つけたり紛失したりするのが怖くて普段使いできない」という切実な悩みです。
SNSや知恵袋等のコミュニティを調査すると、「職場で大粒のダイヤをつけていると周囲の視線が気になる」「ニットやタイツに爪が引っかかる」「育児中に子どもの肌を傷つけそうで怖い」といった理由から、約4割近くの人が「結婚後は年に数回しかつけていない」と回答しています。
一方、ジュエリーセレクトショップの店頭取材によると、2026年現在は「日常使いできる婚約指輪」への需要がかつてないほど高まっています。宝石を引っかかりのないレール留めにした「エタニティリング」や、高さを抑えたベゼルセッティング(覆輪留め)を選択し、週末の外出時だけでなくオフィスでも右手薬指や左手薬指にさりげなく着けこなす女性が増加しています。
さらに注目すべきは、「男性が婚約指輪をつける」新トレンドの台頭です。従来のプロポーズは男性から女性へ一方的に贈る構図が一般的でしたが、ジェンダーレス思想の浸透とともに「お互いに婚約の証を贈り合いたい」というカップルが急増。男性向けにブラックダイヤモンドやマット加工のプラチナリングを用意し、男性も婚約期間中に左手薬指につけて婚約期間を楽しむカルチャーが定着しつつあります。プロポーズ時にサイズがわからないリスクを避けるため、ダイヤモンドのルース(裸石)のみや仮リングを贈る「プロポーズ専用リング」の利用率も前年比で伸長しています。