ネット上では「少年は以前から非行グループのリーダーだった」「家庭が極端に崩壊していた」といった過激な噂が飛び交いましたが、実際の調査で浮かび上がった少年の経歴やプロフィールは、そうしたステレオタイプとは異なるものでした。
地方都市の公立中学校に通っていた少年は、目立った補導歴もなく、部活動にも所属する一般的な家庭環境で育っていました。しかし、家庭内でのコミュニケーションの希薄さや、オンラインゲームでの課金欲求、友人関係での見栄などが重なり、金銭への執着を強めていた時期があったとされています。
少年がディーラー役を引き受けた決定的な理由は、SNSで目にした「短時間で確実に稼げる」という投稿への応募でした。最初は軽い荷物の配達から始まり、徐々に違法性の高い取引へとステップアップさせられていきました。一度足を踏み入れると、身分証の写真を人質に取られ、「辞めたら学校や親にバラす」「家に危害を加える」といった脅迫を受け、抜け出せなくなっていたのが実情です。