20年近くにわたり「共演NG」とされてきた両者ですが、その冷戦構造に劇的な終止符が打たれたのが、2014年3月31日放送の『笑っていいとも! グランドフィナーレ 感謝の超特大号』でした。日本中が目撃したあの生放送は、お笑い史における歴史的分岐点となりました。
タモリ、明石家さんまの2人がステージ上にいる中、ダウンタウンとウッチャンナンチャンが登場。さらにそこへ、本来ならば絶対に同席しないはずのとんねるず、そして爆笑問題が乱入したのです。太田は舞台に飛び込むや否や、松本に飛びかからんばかりの勢いで暴れ回り、松本が「ネットが荒れるから!」と苦笑いでツッコミを入れた瞬間、長年のお笑いファンが抱えていた呪縛は歓声とともに吹き飛びました。
さらに2021年8月に放送されたフジテレビ系特番『FNSラフ&ミュージック~歌と笑いの祭典~』では、キャプテンを務める松本がいるスタジオに爆笑問題が漫才出演。ネタ終了後、太田は「共演NG!」「お前が審査員やれって言ったんだろ!」と松本を激しく挑発し、相方の田中裕二が必死に制止する場面が展開されました。松本は口元を押さえながら爆笑し、「こいつやっぱ面倒くせえわ」と受けて立ちました。20年の氷解を経て、2人は「互いに殴り合える唯一無二のライバル」へと関係を再構築したのです。