歴史上、最も背が高い人物として公認されているのが、アメリカのロバート・ワドロー(1918–1940)だ。彼の最終的な測定数値は272センチメートル。生前、彼の成長は止まることなく続き、その姿は「イリノイの優しい巨人」として人々に記憶されている。
ワドローの巨大化は、脳下垂体に生じた腫瘍が引き起こした成長ホルモンの過剰分泌によるものであった。足の感覚が麻痺し、歩行には特別な補具が必要不可欠だったが、彼は最期まで前向きに生きた。22歳の若さで補具の擦れによる感染症から帰らぬ人となったが、彼が遺した臨床記録は今なお貴重な医学資料として重宝されている。