Q1:マグニチュードに上限(カンスト)の数値は決まっているのですか?
A1:数学的な定義の上ではマグニチュードに上限はなく、無限大まで数式上は計算可能です。しかし、地球の断層面積と岩盤の硬さという物理的制約により、地球内部の現象としては「Mw10前後」が事実上の物理的上限となります。
Q2:東日本大震災(M9.0)より大きな地震が日本近海で起こる可能性はありますか?
A2:南海トラフ巨大地震において、駿河湾から日向灘に至る全震源域が同時に連動破壊した場合、最大でMw9.1クラスに達する可能性があると公的機関から発表されています。東日本大震災をわずかに上回る規模のエネルギーが放出されるリスクは科学的に想定されています。
Q3:マグニチュードがマイナスになることはあるのですか?
A3:あります。マグニチュードは対数スケールで定義されているため、基準となる極小地震の振幅よりも小さな揺れ(高感度地震計でしか捉えられない微小地震)は、M-1やM-2といったマイナスの数値で記録されます。
Q4:なぜ「気象庁マグニチュード」と「モーメントマグニチュード」で数値が異なるのですか?
A4:気象庁マグニチュード(Mj)は地震計が記録した最大振幅を用いて即座に計算するため、速報性に優れています。一方、モーメントマグニチュード(Mw)は断層の破壊面積やすべり量から直接エネルギー総量を計算します。M8を超える超巨大地震ではMjの数値が頭打ちになる現象が起きるため、精密な規模評価にはMwが国際的に用いられます。