DASH島のロケ地は、愛媛県松山市沖に位置する無人島「由利島(ゆりじま)」です。面積約0.45平方キロメートルの切り立った岩肌と原生林に囲まれたこの孤島では、瀬戸内海の激しい潮流と塩害、台風の直撃という過酷な自然環境と常に隣り合わせの作業が行われています。
「DASH島 現在の様子」を取材すると、長年かけて築き上げてきたインフラ群は、単なるテレビのセットではなく、定期的な補修を必要とする「本物の建造物」として維持されていることが分かります。
島を象徴する巨大建造物「舟屋」は、海風による木材の腐食や高波被害を食い止めるため、基礎の補強や屋根の葺き替えなど地道なメンテナンスが繰り返されています。また、かつて島内全域への生活用水供給を目指して建設された総延長数百メートルに及ぶ「木製水路」は、木材の経年劣化や土砂崩れによる破損箇所の修復作業を定期的に挟みながら稼働を維持しています。
さらに、番組史上最大級の難関プロジェクトと呼ばれる「反射炉」(金属を溶かす溶解炉)の建造計画も、耐火煉瓦の選定や構造設計の専門家監修を受けながら、試行錯誤の歩みを止めていません。かつてのような派手な開拓ラッシュから、現在は「維持管理と専門的工法の探求」という成熟期へとフェーズが移行しているのが現場のリアルな姿です。