事故発生の一報が流れた直後、SNSでは「現職の大臣が乗っていたのではないか」「重要政策を担う幹部官僚の身代わりではないか」といった疑念が急速に拡散しました。しかし、警察および内閣府への取材で判明した公用車事故で誰が乗っていたかの客観的事実は、そうした憶測とは異なるものでした。
内閣府が管理する公用車には、大きく分けて「大臣・副大臣・政務官が使用する政務三役専用車」と「各部局の事務官や審議官が業務連絡等で使用する庁中供用車」の2系統が存在します。今回の事故車両は部局の連絡用として運用されていた供用車両、もしくは待機場所から庁舎への回送運行中であったことが記録されています。
現場における警察の確認によると、車内に要人警護のSP同乗はなく、運転席にいたドライバー単独、あるいは一般の事務系職員が同乗していたのみでした。大臣専用車であれば必ず随行する警視庁警護課(SP)の車両や同乗者の姿が一切確認されていない点も、要人が乗車していなかった決定的な物証となっています。