トラベルビー看護理論をわかりやすく解説!人間関係5段階と苦痛の意味

トラベルビー看護理論をわかりやすく解説!人間関係5段階と苦痛の意味

トラベルビー看護理論をわかりやすく解説!人間関係5段階と苦痛の意味の要点を分かりやすくまとめてご紹介します。

看護理論を学ぶ多くの人がつまずくポイントが、「共感」と「同情」の概念整理、そして精神看護の先駆者であるヒルデガード・ペプロウ(Hildegard Peplau)との理論的相違です。

日常会話や一般的な看護倫理において「同情」は、上から目線の憐憫(哀れみ)として否定的に捉えられがちです。しかし、トラベルビーは同情を「他者の苦しみを救いたいという看護師の真摯な衝動」として肯定的に位置づけました。共感という認知的理解を踏まえた上で、看護師の心が動き、ケアの実践へと昇華する段階こそが同情なのです。

また、ペプロウの対人関係理論と比較すると、両者の着眼点の違いが明確になります。厚生労働省の出題基準や各種看護カリキュラムでも頻出する比較ポイントを下表にまとめました。

比較項目ジョイス・トラベルビー(人間対人間関係論)ヒルデガード・ペプロウ(対人関係看護論)臨床・教育現場での評価と意義理論の哲学的基盤実存主義心理学・フランクル(意味の探求)精神力動論・サリヴァンの対人関係論トラベルビーは精神的実存、ペプロウは心理発達に着目関係発達の段階区分5段階(出会い→認識→共感→同情→ラポール)4段階(方向づけ→同一化→開拓利用→問題解決)国試では段階数の混同を狙った設問が多数見られる看護師の基本的役割苦痛の意味を共に見出す「対等な援助者」見知らぬ人・教師・資源提供者・代理人など多面的トラベルビーは役割の仮面を脱ぐことを求める主たるケアの対象領域終末期・難病・喪失体験・スピリチュアルペイン精神科看護・急性期からの回復・行動変容緩和ケアや慢性期看護においてトラベルビーの適合度が高い
渡辺 美咲
著者

渡辺 美咲

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。