現在、本場所の入場券を入手する主たる手段はチケット大相撲公式販売に集約されていますが、その過熱ぶりはファンの間で「プラチナチケット化」として社会問題化するほどの熱量を帯びています。争奪戦の最前線にあるのが、入会ステータスごとに抽選応募の優先度が厳格に分かれている日本相撲協会公式ファンクラブの存在です。
最上位の「横綱コース」から「大関」「関脇」「小結」「幕内」「十両」と階層化された会員システムにおいて、最前列付近の溜席(タマリ席)や1階マス席の前方エリアは、先行第1次抽選の段階でほぼ枠が埋まる状況が常態化しています。一般発売日にアクセスしてもサーバー接続待ちのカウントダウンが表示され、数分で「全席予定枚数終了」の表示を突きつけられるケースが後を絶ちません。以下の比較データは、現在の販売枠とファンの獲得難易度を客観的に整理したものです。
こうした高倍率化を背景に、転売仲介サイトでの不正出品に対する協会の監視体制も大幅に強化されました。チケット券面への氏名印字はもちろん、電子チケットアプリでの入場認証や身分証提示の突合検査がランダムに実施されており、正規ルート以外で購入したチケットが無効化される事例も現場で報告されています。