現在、番組内でひときわ光彩を放っているのが、森本慎太郎をはじめとする後輩タレントたちとの関係性です。昭和・平成の芸能界にありがちだった一方的な上下関係や精神論とは一線を画す、国分太一ならではの「後輩育成術」がそこにあります。
国分のアプローチは、「まず失敗をさせ、その原因を自ら考えさせる」という教育工学にかなった手法です。例えば農作物の収穫や料理の段取りにおいて、段取りを急ぐ後輩が壁にぶつかった際、頭ごなしに叱責することはありません。「なんで水が引かないと思う?」「この野菜、どうして甘みが出なかったんだろうね」と問いを投げかけ、観察眼を養わせます。
公の場やインタビューにおいて、森本慎太郎が「太一さんはカメラが回っていないところでも、道具の使い方や農家さんへの挨拶の作法を細かく教えてくれる」と語っている通り、テレビ的な見栄え以前に「人としての敬意」を重んじるのが国分の流儀です。長年培ってきた技術と哲学を惜しみなく注ぎ込む姿勢は、伝統工芸の工房における親方と弟子の関係にも似た、健全で深い絆を形成しています。