1990年末から1991年にかけて日本中を巻き込んだのが、松坂慶子の実父・松坂英明氏による結婚反対騒動でした。実父が連日ワイドショーに出演し、さらには暴露本を出版してまで娘の結婚を阻止しようとした前代未聞の事態は、芸能史上に残る大スキャンダルとして報じられました。
実父が頑なに結婚を拒んだ結婚反対の理由は、表向きは「収入格差」や「生活力の懸念」とされていましたが、その本質は経済的支柱であった娘を手放したくないという親の執着にありました。10代から芸能界で働き、家族の生活費や豪邸のローンをすべて一人で背負ってきた松坂慶子に対し、実家側は彼女の結婚によってその経済基盤が失われることを極度に恐れたのです。
連日のバッシングに晒されながらも、二人は1991年1月、米国ハワイ・マウイ島で静かに挙式を執り行いました。この決断は、松坂慶子にとって単なる結婚ではなく、長年続いた機能不全家族からの「命がけの自立」を意味していました。