原宿を訪れる人々の間で長年囁かれているのが、ぼったくり被害の噂と真相に関する疑問です。結論から言えば、すべての店舗が悪質とは断定できないものの、ストリートブランド店舗の実態として、若者や観光客を標的にした不当な高額販売やトラブルが今も後を絶ちません。
現場取材および消費者相談窓口の傾向から見えてくる典型的な手口は以下の通りです。
「兄ちゃん服好き?」「いま限定のセールやってるよ」と路上で声をかけ、親しみやすい態度で会話を弾ませます。相手が警戒を解いたところで「見るだけでいいから」と雑居ビルの地下や奥まったフロアへ案内します。店内に入ると複数人のスタッフに囲まれ、試着を強く勧められるのが常套手段です。
その後、値札が付いていないパーカーやスニーカーを取り出し、「これ定価3万円だけど、今日だけ1万5千円にしてあげる」と大幅な値引きを提示します。しかし実際は、通信販売等で数百円から数千円程度で仕入れられるノーブランド品や粗悪なプリント加工品であるケースが大半です。購入を躊躇すると「せっかく安くしたのに買わないのは失礼だ」といった威圧的な態度に変わり、恐怖心から財布を開いてしまう若者が少なくありません。