秋の七草はなぜ食べない?覚え方「おすきなふくは」と春との違いを解明

秋の七草はなぜ食べない?覚え方「おすきなふくは」と春との違いを解明

秋の七草はなぜ食べない?覚え方「おすきなふくは」と春との違いを解明の疑問点について、最新情報を詳しくお届けします。

秋の七草はかつて、日本の里山や土手、野原を歩けばどこにでも自生している身近な草花でした。しかし近年、日本の自然環境を取り巻く状況は一変しています。

環境省の最新レッドデータブックや各自治体の生物多様性調査報告によると、自生種の「キキョウ」および「フジバカマ」は絶滅危惧種(絶滅危惧II類および準絶滅危惧)に指定されています。河川改修や宅地開発、草地の消失、さらに外来植物(アレチウリやオオキンケイギクなど)の繁茂によって、本来の生育環境が急速に奪われたことが主な要因です。

現在、生花店や植物園、ホームセンターで見かけるフジバカマの多くは、近縁の外来種や雑種(サワフジバカマなど)であり、純粋な原種は京都の保全団体など限られた地域で手厚く保護されているのが実情です。また、ススキやクズのように強靭な繁殖力を誇る植物が存在する一方で、カワラナデシコやオミナエシも野外で見かける機会は年々減少しています。秋の七草を愛でる体験は、単なる風雅な趣味にとどまらず、失われゆく日本の原生景観と生態系に目を向ける貴重な機会となっています。

山本 拓海
著者

山本 拓海

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。