木へんに春・鬼・冬の読み方は?春夏秋冬と難読木偏漢字一覧の成り立ち

木へんに春・鬼・冬の読み方は?春夏秋冬と難読木偏漢字一覧の成り立ち

木へんに春・鬼・冬の読み方は?春夏秋冬と難読木偏漢字一覧の成り立ちに関する知りたいポイントを徹底的にまとめました。今すぐチェックことができます。

ネット検索やクイズ番組、ビジネスの現場で頻繁に照会される「木へんに特定の部首・漢字」が組み合わさった重要文字について、その読みと字源を紐解きます。

木へんに鬼:槐(えんじゅ / カイ)

一見すると「幽霊や鬼が出る不気味な木」と誤解されがちな「槐(えんじゅ)」ですが、その実態は全く逆の最高クラスの吉祥樹です。

マメ科の落葉高木で、中国の周代には朝廷の外朝に3本の槐が植えられ、三公(最高位の3人の大臣)がそこに向かって座したことから、「大臣・高官の地位」を象徴する木となりました。字源における「鬼」は「霊妙な力」「神霊を宿す」を意味し、邪気を祓い出世をもたらす縁起の良い木として日本でも寺社や武家屋敷に好んで植えられました。

木へんに風:楓(かえで / フウ)

「木へんに風」は「楓(かえで/音読み:フウ)」です。日本では秋に美しく紅葉するモミジ類全般を指しますが、植物学的にはマンサク科の「フウ」とカエデ科の「カエデ」に大別されます。

風に揺れる葉の音、あるいは種子が風に乗ってプロペラのように舞い散る様子から「風」がつくりに選ばれたとされています。「かえで」の和名は、葉の形状がカエルの手に似ている「蛙手(かえるで)」が縮まったものです。

木へんに白:柏(かしわ / ハク・ビャク)

「木へんに白」は「柏(かしわ)」です。端午の節句の「柏餅」で広く知られています。

ブナ科のカシワは、秋に葉が枯れても冬の間は枝に残り、春になって新芽が芽吹くまで古い葉が落ちないという際立った生態を持ちます。このことから「葉が落ちない=家系が途絶えない・子孫繁栄」の象徴として武家社会で家紋(柏紋)などに愛用されました。なお、中国で「柏」はヒノキ科のコノテガシワ類を指し、日本と中国で指す樹木に差異があります。

木へんに子:李(すもも / リ)と「杍(あずさ)」

検索窓に「木へんに子」と打ち込むユーザーの多くは、上下構造の「李(すもも)」を探しているケースが大半です。バラ科の果樹で、木にたくさんの実(子)が生る様子から成り立ちました。

なお、左右構造で厳密に「木偏に子」と書く漢字には「杍(シ / あずさ・いすのき)」という極めて稀少な難読漢字が存在します。これは木材を加工する大工や、良質な木材を意味する漢字です。

木へんに各:格(かく / コウ)

日常漢字の代表格である「格(かく)」。「品格」「規格」「合格」などで多用されますが、木偏の成り立ちを意識する人は少ないかもしれません。「各」は「至る・届く」を意味し、木が真っ直ぐ上に伸びて一定の高さ・基準に到達することから「枠組み・基準・正す」という意味を持つようになりました。

木へんに仏:柫(ふつ / しきみ・ひれ)

「木へんに仏」と書く「柫(フツ・ヒツ)」は、漢検1級クラスの超難読漢字です。仏事の供花として使われる「樒(しきみ)」と混同されやすいですが、「からすき(農具の柄)」や「車の覆い木」を指す字として字書に収録されています。

伊藤 翔太
著者

伊藤 翔太

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。