ホロライブ黎明期を支えた2期生の中でも、百鬼あやめの前世に関する特定作業は古くからコミュニティ内で進められてきました。その中で浮上し、現在では事実上の定説となっているのが、かつてツイキャスやニコニコ生放送で活動していた女性配信者「エンマたそ」です。単なるファンの当て推量にとどまらず、両者を結びつける客観的証拠は以下の5点に集約されます。
第一の根拠は、唯一無二の声質と独特の笑い方です。百鬼あやめの配信を一度でも視聴したファンであれば、彼女特有の「アヒャヒャ」「フヒヒ」という高音の引き笑い(通称:かわ余ボイス)が耳に残るはずです。過去のエンマたそ名義のアーカイブ音源を検証すると、発声のトーン、語尾の抑揚、そして感情が高ぶった際の笑い方の癖が完全に一致しています。声真似の域を遥かに超えた生体的な特徴の一致は、音声解析の観点からも同一人物を強く裏付けています。
第二に、活動休止とデビュー時期の完全なタイムラグの符合が挙げられます。エンマたそは2018年7月頃を境にSNSの更新頻度を大幅に落とし、同年8月には事実上の活動休止状態に入りました。そしてその直後となる2018年9月3日に百鬼あやめがホロライブ2期生として初配信を行っています。個人配信者が専属VTuberへ移行する際に見られる「旧名義の活動清算から新規デビューまでの準備期間(約1〜2ヶ月)」という当時の業界標準スケジュールと寸分違わず合致しています。
第三の共通項は、プレイするゲームタイトルとプレイスキルの近似性です。エンマたそは当時からFPSゲームや『League of Legends(LoL)』を好んでプレイするコアゲーマーとして知られていました。百鬼あやめもデビュー直後から『Apex Legends』や各種シューティングゲームに並々ならぬ熱量を見せており、愛らしいキャラクタービジュアルとのギャップとして話題を集めました。好む武器のチョイスやゲーム中の咄嗟のリアクションにも強い類似性が観察されています。
第四に、交友関係の連続性です。エンマたそ時代に関わりのあった配信者コミュニティと、百鬼あやめがプライベートや初期のコラボで親交を持っていた外部ストリーマーの交錯地点を追跡すると、極めて不自然なほど同一の輪郭が浮かび上がります。
第五の証拠として挙げられるのが、筆跡や投稿文の癖です。記念配信などで公開された百鬼あやめの直筆メッセージと、エンマたそが過去にTwitter(現X)に投稿していた手書き文字を比較すると、平仮名の「あ」や「め」の払いの角度、感嘆符の打ち方に酷似した特徴が見出されています。