文壇関係者や教育関係者の間で広く知られている通り、朝井リョウ氏の最終学歴は早稲田大学文化構想学部(2012年3月卒業)です。文化構想学部は、早稲田大学の伝統ある第一文学部・第二文学部が2007年に再編されて誕生した学部であり、朝井氏は再編初期の2008年4月に入学しました。
戸山キャンパス(通称:文キャン)を拠点とする同学部は、文学、メディア、身体論、サブカルチャーなど多様な表現形態を越境して学べるリベラルな環境が特徴です。朝井氏自身、エッセイ集『時をかけるゆとり』などで述懐しているように、自由闊達でどこか浮世離れした個性派が集うキャンパスの空気が、作家としての感性を研ぎ澄ます大きな土壌となりました。
駿台予備学校や河合塾の入試難易度データによると、文化構想学部の偏差値は67.5〜70.0という私立文系最高峰の水準を維持しています。倍率も毎年約8〜10倍に達する激戦区であり、付け焼き刃の対策では突破できません。単なる文才だけでなく、極めて高い論理的思考力と読解力を兼ね備えていたことがうかがえます。