インターネット上の掲示板やSNSを調査すると、冷蔵庫の冷え不良に直面したユーザーが独断で行った「民間療法」によって、事態をさらに悪化させた悲鳴が数多く見受けられます。
典型的な失敗が、「早く冷気を取り戻そうと、冷凍室の奥にドライヤーの熱風を当てて霜を溶かそうとした」という事例です。冷蔵庫の内壁や風路ダクトは薄いプラスチック(ABS樹脂やスチロール)で作られており、耐熱温度は60〜70℃程度しかありません。ドライヤーの強烈な熱風を当てた結果、ダクトが熱で歪んで二度と密閉できなくなり、本体丸ごとの買い替えを余儀なくされたという修理技術者の証言は後を絶ちません。
また、修理業者を呼んだものの「基板を交換して2万5,000円払ったが、3日後に今度はコンプレッサーが停止して結局買い替えた」という声も目立ちます。家電の経年劣化は一箇所にとどまりません。一部のパーツを延命修理しても、次なる弱点へドミノ倒しのように故障が連鎖するリスクが現場の実態として存在します。