運転席のスイッチパネルで最も混同されやすいのが、2種類の曇り止めマークです。形状の違いには国際標準化機構(ISO)で定められた明確な意味が存在します。
デフロスターマークの意味を読み解くポイントは「外枠の形状」にあります。上部が丸みを帯びた扇形のアイコンは「フロントデフロスター」(前席サイドガラスも含む)を示し、長方形や正方形の四角いアイコンは「リヤデフォッガー」(後方ガラス用)を意味しています。
この2つは作動原理も根本的に異なります。デフロスターとデフォッガーの違いを理解しておくと、無駄なバッテリー消費や操作ミスを防げます。
- フロントデフロスター(温風・除湿送風方式):エンジンの熱やエアコンの除湿気流をダクト経由でガラス内面に直接吹き付け、気化を促進させる装置。
- リヤデフォッガー(電熱線加熱方式):リヤガラスにプリントされた細い導線(電熱線)に通電し、ガラス自体を直接温めて水滴を蒸発させる装置。
リヤデフォッガーは電熱線を用いるため消費電力が非常に大きく、長時間の連続使用はオルタネーターやバッテリーに負荷をかけます。視界が確保できたら速やかにOFFにするか、タイマーによる自動停止機能を活用するのが賢明です。