ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)をはじめとする国際舞台での激闘は、侍ジャパンの歴史に深く刻まれている。源田が大会中に右手指を骨折するという絶体絶命のアクシデントに見舞われながらも強行出場を果たした際、その不屈の闘志を陰で支え続けたのは紛れもなく妻の存在だった。
激痛と重圧の中で葛藤する夫に対し、決して弱音を否定せず、ただ静かに寄り添い背中を押し続けた。スタンドから祈るように見守る姿や、ホテルでの献身的なケアが源田の魂に再び火をつけたのだ。世界一の歓喜の瞬間、ふたりが交わした言葉には、語り尽くせない苦難と信頼の重みが宿っていた。