年齢を重ねると、女性ホルモンの変化によって毛髪のハリ・コシが失われ、分け目やつむじ周辺がペタンと潰れやすくなります。この変化に対し、ロングやミディアムヘアのまま過ごしていると、重みで髪全体が下に引っ張られ、頬や口元のたるみを視覚的に強調してしまうリスクが生じます。
そこで真価を発揮するのが、60代髪型若見えショートの代表格であるショートボブです。若返りを実現する物理的な理由は主に3点存在します。
第1に、後頭部のウェイト位置(重心)の引き上げです。襟足をすっきりと絞り込み、後頭部の中央に丸みの頂点を配置する「グラデーションボブ」の技法を用いることで、首筋が細く長く見え、横顔のシルエットが一気に引き締まります。
第2に、60代薄毛ボリュームアップ髪型としての機能性です。髪の長さを短く設定することで毛根にかかる重力を軽減し、根元が自然に立ち上がります。トップに細やかなレイヤーを入れれば、過度なスタイリング剤に頼らずとも空気感を含んだふんわりシルエットが持続します。
第3に、フェイスラインの陰影コントロールです。頬骨から顎先にかけて前下がりのラインを作る、あるいはサイドの毛束を耳にかけることで、緩やかなリフトアップ錯視を生み出します。老け見えの主因である「下垂感」を、カット構造そのもので相殺できる点が最大のメリットです。