『大鏡』の入試問題で最も配点が高いのが敬語問題です。語り手(大宅世継など)の視点と、登場人物同士の会話文における敬意を正確に見分ける必要があります。
①「御出家入道せさせたまひし」
・敬語の種類:最高敬語(尊敬「せしむ」+尊敬「たまふ」)
・誰から誰へ:語り手(大宅世継) ➡ 花山天皇
②「夜深く御所の後ろの門より出だし奉り給ふに」
・「奉り(たてまつり)」:謙譲語(~し申し上げる)
➡ 道兼(動作主) ➡ 花山天皇(客体)
・「給ふ(たまふ)」:尊敬語(~なさる)
➡ 語り手 ➡ 道兼(動作主)
※道兼は大臣(兼家)の息子(貴公子)であるため、語り手から敬語が使われています。
③「夜の明け侍りぬれば、ことあらわれ侍りぬべし」(道兼のセリフ)
・「侍り(はべり)」:丁寧語(~です、~ます)
・誰から誰へ:道兼(話し手) ➡ 花山天皇(聞き手)