ギターのレギュラーチューニング(6弦からE-A-D-G-B-E)において、一般的な22フレット仕様のエレキギターやアコースティックギターには、開放弦を含めて130箇所以上もの音ポジションが存在します。これを英音名(C, D, E...)や階名(ドレミ)の文字情報だけで丸暗記しようと挑めば、脳のキャパシティを圧迫して途中で挫折してしまうのは当然の結末です。
ピアノのように鍵盤が一列に並んだ楽器と異なり、ギターは「弦」と「フレット」という2次元のグリッド構造を持っています。さらに、同音異名(異弦同音)が無数に存在するため、文字の羅列として暗記しても、実際の演奏スピードの中で指先が瞬時に反応することはできません。重要なのは、暗記する情報量を極限まで削ぎ落とし、指板の構造そのものが持つ「決まり手」を理解することにあります。