各ハウスメーカーのカタログには「UA値0.25達成」といった華々しい数字が並びますが、この数値を単純比較するだけでは入居後に後悔するケースが後を絶ちません。カタログ記載のUA値は、窓の数を極端に減らすなどした「モデルプランによる最高値」である場合が珍しくないためです。
UA値にこだわりすぎた結果として起きやすい主な失敗事例は以下の通りです。
・日射取得と日射遮蔽の失敗:断熱性能だけを高めて夏の直射日光を遮る庇(ひさし)やアウターシェードを怠り、室内が温室化してしまう。
・間取りや開口部の制限:UA値を良く見せるために窓を極端に小さく・少なくし、日当たりや景観を損ねてしまう。
・気密施工精度のばらつき:図面上の計算値(UA値)は優秀でも、現場の施工管理が甘く実際の保温力や換気能力が発揮されない。
住宅会社を比較検討する際は、標準仕様における窓サッシ(樹脂サッシ+トリプルガラスなど)のグレードを確認するとともに、実邸ごとの個別計算書や気密測定(C値の実測)に対応しているかをチェックすることが肝要です。